■JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めたグレーディングシステム(等級制度)で、タイヤの「転がり抵抗性能」と
「ウエットグリップ性能」が一定以上のレベルを満たしたタイヤの事です。
低燃費タイヤは雨の日でも安心して走れるように一定以上のウエットグリップ性能を保ちながら、転がり抵抗の高いタイヤと
比べて、より少ないエネルギーで回転するというメリットがあります。
転がり抵抗は、タイヤが回転するとき、進行方向と逆向きに生じる抵抗力のことなので、つまり、この抵抗が小さいタイヤほど
よく転がり、少ない燃料で多くの距離が走行できるというわけです。
少ない燃料で走行するということは、CO2の排出も削減できるということであり、環境貢献にも寄与することになります。
一般的に転がり抵抗性能(進む性能)とウエットグリップ性能(ウエット路で止まる性能)は相反する関係になります。片方の向上は
もう一方の低下となるため、低燃費タイヤは転がり抵抗性能だけでなく、ウエットグリップ性能と併せて考慮されることになりました。
■ラベリング制度は、お客様へ適切な情報を提供するために、グレーディングシステムに沿って「転がり抵抗性能」と
「ウエットグリップ性能」を等級分けしラベル表示することを、JATMAが業界自主基準として策定したものです。
これにより、低燃費タイヤには「低燃費タイヤ統一マーク」が製品ラベルやカタログ、ホームページなどで表示されているので、購入時に一目で判別できます。
■グレーディングシステムに基づき、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、
ウェットグリップ性能が「a」「b」「c」「d」のタイヤが【低燃費タイヤ】に該当します。
●転がり抵抗係数は、JIS D4234:2009(ISO28580)を用いて測定しています。
●ウエットグリップ性能は、EU規則WetGripグレーディング試験法(案)【TEST METHOD FOR TYRE WET GRIP GRADING(C1 TYRES)】を用いて測定しています。
●転がり抵抗およびウエットグリップ性能は、空気圧や溝深さ、および使用条件等によって異なります。
●タイヤの転がり抵抗の低減は、一般的には車両燃費の改善に寄与しますが、その低減率は実車燃費の改善率を示すものではありません。